プロレスでハンディキャップマッチと並んでオーソドックスな試合形式である「ハンディキャップマッチ」。
今回の記事では、プロレスのハンディキャップマッチについてプロレス観戦初心者の方でもわかりやすく解説します。
具体的には、以下の通り
- ハンディキャップマッチとは
- ハンディキャップマッチのルール
- ハンディキャップマッチの見どころ
本記事を読むことで、プロレスの「ハンディキャップマッチ」について基本的なルールから見どころまで幅広く理解することができますよ。
ハンディキャップマッチとは
プロレスにおけるハンディキャップマッチは、1対2や1対3といった「人数差」を活用した試合形式です。
少数側のレスラーが連携を切り崩したり、複数側が絶妙な連携プレーが特徴で、プロレス特有のエンターテインメント性が色濃い試合形式と言えます。
シングルマッチやタッグマッチはプロレスにおいてオーソドックスな試合形式である一方、ハンディキャップマッチは1対2や1対3といった感じで前者とは毛色が違う試合形式と言えます。
人数的にどう考えても少数側のチームが不利になり、勝敗も読めてしまうことから、頻繁に行われる試合形式ではありません。
ただ、選手間で何か特別な因縁やストーリーがある場合に限り、このような試合が組まれる傾向にあります。
ハンディキャップマッチのルール
結論から言うと、大きく4つのルールがあります。
具体的には、以下の通り。
- 勝敗
- 試合時間
- 反則
- 試合権利
それでは、詳しく見ていきます。
勝敗
ハンディキャップマッチの勝敗は、以下の4つで決まります。
特殊な試合形式ではあるものの、勝敗の決め方はシングルマッチやタッグマッチとほぼ同じです。
試合時間
ハンディキャップマッチの試合時間は、10〜20分程度に設定されることが一般的です。
団体にもよりますが、大会の前半に組まれることが多い試合形式で、試合時間も10分程度で決着することが多いです。
そのため、爆発的な攻撃の連続やスピーディな展開が見どころと言えます。
反則
反則行為については、基本的に通常のプロレス試合と同様です。
具体的には、以下の3つがあります。
- タッチせずにリング内に侵入
- 凶器の使用
- 髪や衣服を引っ張るetc
上記のような行為があった場合、レフェリーが反則とみなし試合を止めます。
ただ、試合展開を盛り上げるためにレフェリーが裁量を持って判断することも少なくありません。
具体的には、多人数側の合体技であったり、少人数側の巧妙な反則技であれば、反則を取られないこともあります。
反則裁定を判断する上で試合の成立有無や危険度などを加味するためです。
レフェリー自身も基本的には試合を成立させたいという思いを持っているので、アングルではない限り1回の反則行為で反則裁定になることは少ないです。
試合権利
試合中、リング内で戦う選手は「試合権利」を持つ必要があります。
「試合権利」の交代は、手や身体の一部を触れる「タッチ」で行われ、レフェリーが見ているところで行う必要があります。
逆に「試合権利」を持っていない選手がリング内で戦うことは許されておらず、レフェリーが5カウントを数える前にリングの中から出ないといけません。
また、「試合権利」を持っていない選手は勝敗を決する権利もないため、3カウントフォールやギブアップで勝敗を決めることもできません。
ハンディキャップマッチの見どころ
ハンディキャップマッチの最大の見どころは、「劣勢から逆転」と「連携技」にあります。
少人数側が多人数側の攻撃をかわし、カウンターを決めるシーンは、プロレスファンに驚きと爽快感を与えます。
また、多人数側のレスラーが見せる連携技や、相手をコーナーに追い詰める攻撃も試合の勝敗を左右する重要なシーンです。
やはり一番盛り上がるのは、少人数側が頭脳を使って多人数側を翻弄して逆転勝利する場面です。
多人数側はどうしても人数が多い分、勝利して当たり前と見られることが多くあるため、少人数側が勝利した時の反響は大きいものになります。
個人的にもハンディキャップマッチは少人数側が躍動する試合が好きですね。
まとめ:ハンディキャップマッチはプロレス観戦の醍醐味
今回の記事では「ハンディキャップマッチのルールや仕組み」について解説してきました。
ハンディキャップマッチは、プロレスで1対2や1対3の人数差を活かした試合形式で、競技性よりドラマ性を重視し、観客を引き込むストーリー展開が特徴です。
基本ルールは通常のプロレスと同様で、フォールやギブアップで決着。
多人数側の連携や少人数側の逆転劇が見どころで、心理戦や戦略が試合をさらに盛り上げます。
ハンディキャップマッチは、視覚的・感情的に観客を楽しませるためのプロレス特有の形式と言えます。
今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しいプロレスライフをお送りください。