「プロレス」と聞くとあなたは何を思い浮かべますか?
多くの人が以下のように思うのではないでしょうか?

プロレスはやらせ



プロレスは勝ち負けが決まっている



プロレスは本気で殴っていない
ただ、プロレスの本質はそこではなく、もっと他のところにあると思っていて、本記事ではその辺りにアプローチできたらと思います。
具体的には、以下の4つを解説します。
- プロレスはやらせなのか?
- プロレスがやらせと言われる3つの理由
- プロレスの本質
- プロレスの入り口におすすめの試合3選
本記事を読むことで、プロレスの本来の見方や楽しみ方が知れるので、ぜひ最後まで読んでみてください。



それでは、記事の最後までどうぞ!!
【結論】プロレスはやらせなのか?
早速今回の記事の本題に入るのですが、果たして「プロレスはやらせ」なのでしょうか?
結論から言うと、「プロレスはやらせ」ではありません。
そもそも、「やらせ」という言葉の意味についてカチッとここで定義しておきましょう。
具体的には、以下の通り。
マス・コミュニケーションにおいて,過度な演出・演技などによって虚偽の事実を表現しているにもかかわらず,それを隠し,あたかも事実に即しているかのようにみせること。
https://kotobank.jp/word/%E3%82%84%E3%82%89%E3%81%9B-1750035
ここでキーフレーズになるのが、「虚偽の事実をあたかも事実かのように見せる」というフレーズですね。
後に解説しますが、プロレスは基本的に筋書きというものが存在するとはいえ、それが「虚偽の事実をあたかも事実かのように見せている」訳ではありません。
元来、プロレスというスポーツは格闘技要素を含有する反面、ショービジネスという側面も含んでいるため、試合の勝敗だけでは観客の満足度は測れません。
他の格闘技とかでよくある例を挙げると、一方的な展開かつ試合時間1分で終わってしまうと、プロレスでは塩試合というレッテルが貼られ、プロレスの試合としては評価されません。
だからこそ、試合に至るまでのストーリーや試合の流れ、選手のキャラクター、煽りVなどといった工夫がされています。
「筋書きがある=やらせ」ではなく、プロレス興行を成立させるために必要不可欠な要素であり、それを「やらせ」と片付けてしまうのは暴論と言っていいのではないでしょうか。
もし、プロレスが「やらせ」と片付けられてしまうのであれば、ドラマや演劇なども「やらせ」の範疇に入ってしまうことになります。
ここまで、「プロレスはやらせなのか」どうかについて書いてきましたが、なぜ「プロレス=やらせ」という風潮が生まれたのでしょうか?
これについて次のセクションで紹介します。
プロレスがやらせと言われる3つの理由
ここでは、プロレスがやらせと言われる3つの理由について紹介します。
- 勝ち負けが決まっているから
- 本気で殴らないから
- 技を受けないといけないから
それでは、詳しく見ていきます。
勝ち負けが決まっているから
プロレスがやらせと言われる理由の1つに「勝ち負けが決まっている」ことが挙げられます。
先ほども書いたように、プロレスは他の格闘技とは異なり、事前に試合の勝敗が決まっています。
また、試合の勝敗だけでなく、試合の流れやシリーズ毎のストーリーラインも大まかに作られているため、このあたりも「プロレスはやらせ」と誤認させてしまう1つの要因と言えるでしょう。
しかし、プロレスは相手の技を受けて返すことで成立するスポーツなので、筋書きがないと負傷者を続出しかねません。
また、年間試合数がメジャー団体で100試合を超えることから、なおさら筋書きやストーリーラインがないと興行として成立しないです。
プロレスは「勝ち負けが決まっている」ことだけを切り抜かれて揶揄されることが多いですが、そこにはしっかりとした意図があるわけです。
本気で殴らないから
プロレスがやらせと言われる2つ目の理由は、「本気で殴らない」からです。
しかし、基本的な考え方として、プロレスは他の格闘技とは違い、相手選手を怪我させることや叩き潰すことを目的としていません。
昔、ジャイアント馬場さんが「ケガをする奴は二流、ケガをさせる奴は三流」と言う言葉を残していますが、プロレスにはこの考えが根底にあります。
なので、いかに相手選手を怪我させることなく、観客に打撃の痛みや受けのすごさを伝えられるかがすごく大事です。
これができるプロレスラーこそ一流であり、プロレスラーとしての技術の高さが伺えます。
このような見方や考え方自体が一般的ではないからこそ、世間では「やらせ」と評価されるのかもしれません。
技を受けないといけないから
プロレスには「受けの美学」と言う考え方があります。
具体的には、以下の通り。
読んでみると分かる通り、プロレス独特の考え方と言っても過言ではないです。
プロレスとは、「いかに受けの強さやすごさを魅せつつ相手を力や技術で上回るかを表現するスポーツ」で、「攻めのスポーツ」と表現される総合格闘技やキックボクシングとは異なります。
つまり、プロレスと総合格闘技やキックボクシングは比べる土俵がそもそも違います。
ただ、「受けの美学」という考え方自体一般的ではないということとプロレスと他の格闘技を同じ土俵で考えてしまう人が多いことから、「プロレスはやらせ」と認識されてしまっているのかもしれません。
そのため、プロレスが今後市民権を得るためには、いかに認知度を上げていくかが重要になるでしょう。
プロレスを語る上で「やらせかどうか」という議論は本質ではない
世間でプロレスについて語られる時、「やらせかどうか」や「筋書きがあるかどうか」といった部分にフォーカスされることが多々あります。
しかし、個人的にはプロレスの本質はそこではないと考えていて、なぜこのようなフォーカスをされるかというと、総合格闘技やキックボクシングといった他の格闘技と同じ土俵で考えられてしまうからです。
正しくは、プロレスはプロレスで他の格闘技とは別のジャンルで考えるべきで、他の格闘技とは楽しみ方や面白さ、捉え方が全く異なります。
プロレス自体、格闘技なのかエンターテイメントなのかわからないグレーなジャンルであることから、他の格闘技と同じ土俵で語られたり、「プロレスはやらせ」といった誤認をされてしまっているのかもしれません。
ただ1つ言えるのは、一度どの団体でもいいので、1大会全ての試合を生観戦すると印象はガラッと変わると思います。
そこで、そのきっかけ作りとして、最後のセクションではプロレスの入り口におすすめの試合を3つ紹介します。
プロレスの入り口におすすめの試合3選
ここでは、プロレスの入門におすすめの試合を3つ紹介します。
具体的には、以下の通り。
2017年1月4日 東京ドーム IWGPヘビー級選手権試合 <王者>オカダカズチカvs<挑戦者>ケニーオメガ
2004年7月10日 東京ドーム GHCヘビー級選手権 <王者>小橋建太vs<挑戦者>秋山準
2006年1月22日 日本武道館 GHCジュニアヘビー級選手権<王者>KENTAvs<挑戦者>丸藤正道
「少しプロレスに興味があるけど、どの試合を見たらいいかわからない」方はぜひ上記3つの試合を見てみてください。
なお、「<王者>オカダカズチカvs<挑戦者>ケニーオメガ」の試合は煽りVになっているので、試合をフルで見たい方は新日本プロレスワールドという有料配信サービスに登録がおすすめです。
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まとめ:プロレスはやらせではない
本記事では、「プロレスはやらせなのか」について色々と書いてきました。
プロレスがやらせと言われる理由は大きく3つあり、具体的には以下の通りになります。
- 勝ち負けが決まっているから
- 本気で殴らないから
- 技を受けないといけないから
個人的には「プロレスはやらせではない」と考えていて、プロレス興行を成立させるために必要不可欠な要素であり、それを「やらせ」と片付けてしまうのは暴論この上ありません。
ただ、ある意味こういった認識をされているからこそ実際にプロレスを目の当たりにして手のひら返しが起きた時のインパクトは絶大で、プロレスはその力を秘めていると思います。
だからこそ、少しでもプロレスに興味を持っている人は、以下の試合を見てみてください。
2017年1月4日 東京ドーム IWGPヘビー級選手権試合 <王者>オカダカズチカvs<挑戦者>ケニーオメガ
2004年7月10日 東京ドーム GHCヘビー級選手権 <王者>小橋建太vs<挑戦者>秋山準
2006年1月22日 日本武道館 GHCジュニアヘビー級選手権<王者>KENTAvs<挑戦者>丸藤正道
とにかくプロレスに対する固定観念がガラッと変わることでしょう。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しいプロレスライフをお送りください。