プロレスの試合形式の1つである「デスマッチ」。
流血や過激なシーンが多いことからプロレスファンの間では「痛い」「頭おかしい」「嫌い」といった声があります。
今回の記事では、プロレスのデスマッチについてプロレス観戦初心者の方でもわかりやすく解説します。
具体的には、以下の通り。
- デスマッチとは
- デスマッチのルール
- デスマッチの種類
- デスマッチはやらせなのか
- デスマッチの見どころ
- デスマッチに対するファンの声
本記事を読むことで、プロレスの「デスマッチ」について基本的なルールから見どころまで幅広く理解することができますよ。
デスマッチとは
デスマッチは、プロレスの中でも特に過激で危険な試合形式です。
通常のプロレスとは異なり、試合には蛍光灯、ガラス、釘板、さらには電流爆破装置など、日常では考えられない道具が使用されます。
デスマッチは選手の肉体的・精神的な限界が試される場であり、ファンに強い衝撃と感動を与えます。
一方で、その危険性ゆえに「頭おかしい」や「怖い」といった否定的な意見も存在します。
そのため、プロレス観戦初心者にとって観戦ハードルが高い試合形式と言えるでしょう。
デスマッチのルール
デスマッチには厳密なルールはなく、団体や試合ごとに異なる形式が採用されます。
特に危険と見なされない限り反則裁定もありません。
基本的には、選手が規定外の凶器を自由に使用し、リング内外で戦うことが許されています。
たとえば、蛍光灯を相手に叩きつけたり、ガラス板に選手を投げ飛ばすといった攻撃が行われます。
このように、デスマッチは通常の試合形式とは違う自由さと過激さが魅力ですが、その反面、怪我や流血が避けられない過酷な戦いでもあります。
デスマッチの種類
ここではデスマッチの種類を紹介します。
各団体でよく行われるデスマッチは、以下の8つです。
試合形式 | 概要 |
---|---|
金網デスマッチ | リング全体を囲む金網の中で行われる試合形式。金網を利用した攻撃(押し付け、投げつけなど)や上部からの飛び技が見どころです。 |
五寸釘デスマッチ | リング上に五寸釘を配置し、選手がそれを使った攻撃を行います。釘板や裸の釘に叩きつける技など、視覚的にも衝撃的な場面が多く、選手の痛みと危険度が際立つ形式です。 |
覆面剥ぎデスマッチ | 覆面レスラー同士が対決し、敗者は覆面を剥がされるという試合形式。覆面を剥がされることはレスラーにとって屈辱的であり、選手のプライドとキャリアが懸かった非常に緊迫感のある試合です。 |
髪切りデスマッチ | 敗者が髪を剃られることを条件とした試合。選手の外見と誇りが懸かっており、特に長髪の選手にとっては精神的なプレッシャーが大きい形式です。 |
有刺鉄線デスマッチ | ロープを有刺鉄線に置き換えた試合形式。有刺鉄線に触れると皮膚が裂ける危険があり、選手の流血が避けられない過酷な試合です。 |
電流爆破デスマッチ | リングのロープや場外に設置された装置が選手の接触により爆発する形式。爆破の衝撃や炎が視覚的なインパクトを与え、観客の度肝を抜きます。 |
画鋲デスマッチ | リングに大量の画鋲を撒き、選手がそれを利用して攻撃する試合形式。投げ技やスラム技で画鋲に叩きつける場面は観客に強烈なインパクトを与えます。 |
蛍光灯デスマッチ | 蛍光灯がリングや選手の周囲に配置され、それを破壊して攻撃に使用する試合形式。割れたガラスによる流血も頻繁に見られる過激な試合です。 |
ここには掲載していないデスマッチもたくさんあるので、気になる方は「大日本 デスマッチ 種類」といったキーワードで検索してみてください。
デスマッチは選手のアイデア次第でさまざまな試合形式のデスマッチが作れるので、選手のクリエイティブ能力も問われますね。
デスマッチはやらせではない?
デスマッチを初めて見る人の中には「やらせでは?」と疑問を抱くこともあります。
これについて言うと、結論すべてがリアルです。
というより、そもそもプロレスにやらせというものは存在しません。
これについてはすでに以下の記事で解説していますので、あわせて読んでみてください。

話を戻すと、デスマッチでは試合の激しさや凶器を使用することから流血や怪我は日常茶飯事です。
これにフェイクというものは存在せず、すべてリアルなものになります、
選手は試合前に緻密な準備を行いますが、リング上のアクシデントは避けられません。
そのため、一部の選手はキャリアにおいて深刻な怪我を負ったり、引退を余儀なくされることもあります。
それだけデスマッチを含むプロレスは危険なスポーツであり、選手は命をかけているわけです。
デスマッチの見どころ
デスマッチの最大の魅力は、「その過激な演出と選手の圧倒的な覚悟」です。
蛍光灯が砕け散る音、ガラスが割れる音、そして選手の体から流れる血液は、観客に生々しい緊張感を与えます。
また、選手同士が極限状態で繰り広げる心理戦や、それを支える高度な技術も見逃せません。
試合の中で見せる選手の何度倒れても立ち上がる姿は、我々ファンに「勇気」と「感動」を与えます。
プロレスの根底にある「受けの美学」がデスマッチにも存在し、それが最大の見どころであり魅力と言えるでしょう。
デスマッチに対するファンの声
以下、デスマッチに対するファンの声になります。
デスマッチの試合が好きなファンでも内容によっては見るのをためらう人がいるようです。
また、デスマッチに対する先入観から当初は観戦ハードルが高かったものの、実際観戦して見ると非現実的で面白かったという声もあります。
このように、刺激的な試合形式であることから通常の試合形式よりも観戦経験のあるファンの数は少ないですが、一部のファン界隈で根強い人気があると言えます。
まとめ:プロレスのデスマッチは過激な演出と選手の覚悟が見どころ
今回の記事では「デスマッチのルールや仕組み」について解説してきました。
まとめると以下の通り。
- デスマッチは過激な演出と選手の覚悟が見どころ
- ファンからは高評価、一般層には嫌悪感も
- 試合形式の多様性が観客を魅了する
デスマッチは、プロレスの中でも特に過激な試合形式で知られ、選手の体力や精神力が試される場面が特徴です。
金網や有刺鉄線、蛍光灯などの特殊な道具が用いられることで、視覚的にも衝撃的な試合展開が繰り広げられます。
一部のファンには「究極のプロレス」として絶賛される一方、過剰な流血や痛々しい演出に嫌悪感を抱くファンも存在します。
特に五寸釘や電流爆破デスマッチなどは恐怖心を煽る要素が強く、「怖い」「頭おかしい」といった印象を与えやすいです。
それでも、デスマッチ特有の緊張感と刺激的なシーンがファンを魅了し、選手の覚悟や技術へのリスペクトを高める要因となっています。
このように、デスマッチはプロレス界において賛否両論の対象でありながらも、その独自性が多くの人々を惹きつける要素となっています。