数あるプロレスルールの中でも基本中の基本である「反則」。
プロレス観戦をしている時にもよく耳にする言葉になります。
そこで、今回の記事ではプロレスの「反則」について詳しく解説します。
具体的には、以下の通り
- 反則とは
- 反則の条件
- 反則行為の一覧
- 反則裁定の試合の評価
本記事を読むことで、プロレスの「反則」について基本的な意味から条件、試合の評価まで幅広く理解することができますよ。
プロレスの反則とは?条件についても解説
プロレスにおける反則とは、ルールに則っていない技・行為のことを指します。
では、ルールに則っている技とはどのようなものがあるでしょうか。
プロレスでは以下の技は認められています。
- 打撃技
- 関節技
- 跳び技
- 絞め技
つまり、上記以外の技は反則技と判断され、プロレスでは認められていません。
そして、プロレスの反則についてもう1つ条件があります。
それは、「反則技であっても5カウント以内であれば反則にならない」というものです。
ただ、場合によって5カウント以内の反則技も即反則裁定が下ることもあり、これはレフェリーの裁量によって変わります。
この辺りはプロレスのグレーなところで、面白いところでもあり、首を傾げざるを得ないところでもあります。
とはいえ、こういったところを面白いと感じられるのであれば、プロレスを好きになるポテンシャルはあると見ていいでしょう。
プロレスの反則行為8選
ここでは、主なプロレスの反則技・行為を紹介します。
- 凶器
- チョーク
- 急所打ち
- マスク剥がし
- 乱入
- 毒霧
- パンチ
- ロープブレイクを無視する
それでは、詳しく見ていきます。
凶器
プロレスにおける凶器とは、パイプ椅子や机、金具などのことを指します。
凶器を使った攻撃は、プロレスのルールで認められた攻撃ではないため、反則攻撃として判断されます。
また、凶器攻撃の場合はレフェリーによっては一発で反則裁定が下る可能性も大いにあります。
チョーク
チョークとは、「首の気道が通る部分」のことを指し、主な技にチョークスリーパーやカリビアンデスクリップといったものがあります。
総合格闘技ではチョーク系の攻撃は使用OKとなっていますが、エンターテイメントであるプロレスではNGとなっています。
急所打ち
急所打ちとは、相手選手の股間に攻撃を加える行為のことを指します。
ヒールレスラーが必殺技につなげるための常套手段で、フィニッシュ率を高める効果が期待できます。
急所打ちは立派な反則技ですが、レフェリーの目を盗んで行われることが多いことから、反則をとられることはあまり多くない印象です。
その反面、レフェリーの目の前で急所攻撃をした場合は、一発で反則裁定を取られますね。
マスク剥がし
マスクを被るプロレスラーにとってマスクは命と同じくらい大事なもの。
「マスクを失う=プロレスラーとして活動できない」といっても過言ではありません。
そのため、マスク剥ぎは反則行為として数えられます。
乱入
乱入とは、試合権利のない選手やセコンドが試合に介入することをいい、反則行為の1つになります。
ヒールレスラーの常套手段で、急所攻撃と同様にレフェリーの目を盗んで行われることが多いです。
毒霧
毒霧とは、口に霧状のものを含み相手の顔に吹きつける行為のことを言います。
基本的には反則技でヒールレスラーがレフェリーの目を盗んで相手の顔に吹きつけることが多いです。
ただ、グレートムタのように毒霧が技として認知されているような選手の場合、反則技として扱われることがなく、黙認されます。
詳しくは以下の記事で解説しています。

パンチ
プロレスではパンチは反則技になります。
理由としては、チョーク攻撃と同様で危険技になるからです。
ただ、タイトル戦といった大一番で、エルボー合戦からパンチの殴り合いに発展することもあり、このような場合は反則裁定になることはありません。
とはいえ、パンチは基本的に反則技になります。
ロープブレイクを無視する
プロレスではリングのロープを掴むと技を無条件で解除しないといけないルールがあります。
これをロープブレイクと言います。
そして、ロープブレイクを無視して5秒以上技をかけ続けると反則になります。
プロレスの反則裁定の試合の評価
結論から言うと、モヤモヤの残る試合になることが多いです。
よくあるのが、セコンドの乱入や凶器攻撃で反則になるケースですね。
特に大会のメインイベントで反則裁定になるような試合があると、バッドエンド不可避と言えます。
ただ、団体によってはそこから再試合が行われて、反則行為をした選手がやられる胸スカ展開になることもあります。
また、格の高い選手同士が試合したとき、勝敗をつけたくない運営の思惑から、反則裁定の試合にすることもあったりします。
【注意】反則してもレフェリーが見ていなければ反則裁定にはならない
ある種プロレスの面白いところではありますが、仮に反則行為や反則技をしても、レフェリーが見ていなければ反則にはなりません。
つまり、レフェリーが見ていなければ、反則はいくらでもしていいわけです。
よくあるケースが、レフェリーが失神している間に凶器攻撃をしたり、セコンドを介入させてフルボッコにしたりすることです。
レフェリーの目の前で行えば一発で反則になるのですが、レフェリーが見ていない場合は判断する人がいないため、試合は続行となります。
これこそプロレスのグレーなところであり暗黙のルールと言えるところですが、このプロレスの一面を楽しめる人はプロレスファンになれる素質は十分あるでしょう。

まとめ:「反則」もプロレスの醍醐味の1つ!
本記事では、「プロレスの反則」について色々と解説してきました。
まとめると、「反則」とは、「ルールに則っていない技・行為のこと」を意味します。
主な反則行為・技は以下の通り。
- 凶器
- チョーク
- 急所打ち
- マスク剥がし
- 乱入
- 毒霧
- パンチ
- ロープブレイクを無視する
また、「反則」は仮に反則行為や反則技をしても、レフェリーが見ていなければ反則にはなりません。
この辺りは人によってはモヤモヤポイントではありますが、それを楽しめる人であればぜひプロレスを見てほしいなと思いますね。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しいプロレスライフをお送りください。