プロレスの反則技の1つでもある「毒霧」。
プロレス観戦をしていると見たり聴いたりする言葉ではないでしょうか。
今回の記事ではプロレスの「毒霧」について詳しく解説します。
具体的には、以下の通り
- 毒霧とは
- 毒霧の仕組み
- 毒霧の成分
- 毒霧が相手に与える効果
- 毒霧で有名なプロレスラー3選
本記事を読むことで、プロレスの「毒霧」について基本的な意味から仕組み、成分、相手に与える効果など幅広く理解することができますよ。
プロレスの毒霧とは?
プロレスの「毒霧」とは、試合中に特定のレスラーが口から霧状の液体を相手の顔に吹きかける技です。
東洋系のギミックを持つレスラーが使用することが多く、プロレスでは反則技として数えられています。

東洋系のギミックを持つレスラーが使用することから、英語圏では「ASIAN MIST(アジアンミスト)」と呼ばれる一方、赤色の毒霧の場合は「RED MIST」とも呼ばれます。
プロレスの毒霧の仕組み
プロレスの毒霧の仕組みは以下の2つになります。
- 試合前に口内に液体を隠し持ちタイミングを見計らって吹きかける
- セコンドなどがレスラーに隙を見て渡して吹きかける
以下の動画では、毒霧の祖でもあるザ・グレート・カブキさんが毒霧の仕組みをお話ししています。
グレーなところではありますが、意外と毒霧の仕組みについて詳しく教えてくれたので、知りたい方はぜひご覧ください。
プロレスの毒霧の成分は?
「毒霧」と言う名前ではあるものの有害物質は一切使っていません。
とはいえ、毒霧の成分については諸説あります。
例えば、以下の通り。
- アンモニア
- ニンニク
- 玉ねぎ
- 炭酸
- 食紅
このような説がある中で、毒霧の成分が何かを話したプロレスラーもいます。
具体的には、以下の通り。
- TAJIRI:わさび
- 鬼神ライガー:タバスコ
どちらの毒霧も顔面に吹きかけられたくないですよね。
2人の毒霧を受けたことがあるレスラーは、さぞかし痛かったことでしょう。
上記から分かるように、プロレスラーごとに毒霧の成分が異なります。
ただ、毒霧の成分は基本的に明かされることはほとんどないので、真相は闇の中と言っても過言ではないです。
プロレスの毒霧攻撃で相手に与える効果は?
結論から言うと、毒霧攻撃には以下の2つの効果があります。
- 視界が遮られる
- 顔が汚れ精神的ダメージを与えられる
それでは、詳しく見ていきます。
視界が遮られる
毒霧攻撃の最大の効果は、相手の視界を一時的に遮ることです。
霧状の液体が顔に吹きかけられると、瞬時に目に入る可能性があり、視界がぼやけてしまいます。
そのため、レスラーは一瞬の隙をつき、次の攻撃へと繋げやすくなります。
視界を奪われた相手は、防御が不十分になるため、攻撃を受けやすくなってしまいます。
最近は、フィニッシュホールドの繋ぎとして毒霧が使われるケースが多いです。
視界を奪うと言う意味で、毒霧は絶大な効果を発揮します。
顔が汚れ精神的ダメージを与えられる
毒霧は相手の顔に直接吹きかけられるため、顔全体が液体で汚れます。
そのため、視界が遮られるだけでなく、心理的なプレッシャーも相手に与える効果があります。
特に効果的なのが、ナルシスト系プロレスラーに対する毒霧です。
最近はナルシストキャラのプロレスラーが増えていて、そういったプロレスラーはリング上でも自分の顔のかっこよさや美しさをアピールします。
そのような、ナルシスト系プロレスラーに毒霧を吹きかけると顔が汚れて精神的なダメージを負います。
また、顔が汚れたことで冷静さを失うこともあり、その一瞬の隙を突いて攻撃を仕掛けることも可能です。
このように、毒霧は相手に動揺を与える効果もあります。
プロレスの毒霧で有名なプロレスラー3選
プロレスの「毒霧」を使って名を馳せたレスラーは多くいますが、その中でも特に印象的な3人を紹介します。
ザ・グレート・カブキ
1980年代に初めて毒霧を使ったパイオニアであり、毒霧といえばカブキが真っ先に思い浮かぶほどです。
彼のスタイルは、東洋の神秘的なイメージと結びつき、独特のキャラクター性を確立しました。
特にアメリカのプロレスファンにも強烈な印象を与え、毒霧を使った試合運びで一時代を築きました。
グレート・ムタ
ザ・グレート・カブキの後継者とも言われるグレート・ムタは、1990年代以降、毒霧を使った試合で多くのファンを魅了しました。
ムタは、毒霧を多用するだけでなく、そのアクロバティックな試合スタイルやフェイスペイントでも知られています。
ムタの毒霧は、その鮮やかな緑色が特徴で、試合を一瞬で劇的に変える効果を持っています。
TAJIRI
日本出身のレスラーで、アメリカのWWEでも活躍したTAJIRIは、毒霧を使った攻撃で知られています。
彼は、アクロバティックな動きと鋭いキックを武器に、瞬時に毒霧を使うことで試合の流れを変えることに長けていました。
TAJIRIの毒霧は、観客を驚かせるだけでなく、彼自身のキャラクターを際立たせる重要な技でした。
まとめ:毒霧はプロレスの醍醐味の1つ
本記事では、「プロレスの毒霧」について色々と解説してきました。
まとめると、「毒霧」とは、「試合中に特定のレスラーが口から霧状の液体を相手の顔に吹きかける技」のことで、プロレスでは反則技の1つになります。
ただ、使用するレスラーによっては反則技にならないこともあり、例えばグレートムタが使用する場合は正式な技として認められていました。
毒霧の仕組みは主に2つになります。
- 試合前に口内に液体を隠し持ちタイミングを見計らって吹きかける
- セコンドなどがレスラーに隙を見て渡して吹きかける
毒霧の成分は諸説あるものの、「わさび」や「タバスコ」といった香辛料が選ばれることが多いようです。
それでは、今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しいプロレスライフをお送りください。