プロレスの試合を見ていて、「なぜ、あんなにも危険な凶器が使われるのか」とふと疑問に思ったことはありませんか?
パイプ椅子、テーブル、有刺鉄線バット…目を覆いたくなるような光景に、興奮と同時に不安を覚える方もいるかもしれません。
今回の記事では、プロレスの凶器についてプロレス観戦初心者の方でもわかりやすく深堀していきます。
- プロレスでよく使用される凶器一覧
- プロレスで使用される凶器は本物?
- プロレスの凶器で流血するのは本当?痛い?
- なぜプロレスのリングの下に凶器が置いてある?
本記事を読むことで、プロレスの「凶器」について深く理解することができ、よりプロレスラーの凄さやプロレス観戦の楽しさを認識できますよ。

それでは、記事の最後までどうぞ!!
プロレスでよく使用される凶器一覧
プロレスにおける凶器は、試合を盛り上げるための重要な要素の一つであり、その種類は多岐にわたります。
以下に、プロレスでよく使用される凶器をいくつか紹介します。
パイプ椅子
プロレスにおける凶器の代表格とも言えるのがパイプ椅子です。
金属製で硬く、叩きつけられた際の衝撃は強烈です。
叩きつける場所は、背中や脚、頭など多岐にわたります。
ただ、頭部への攻撃は危険なため、近年では使用が制限される傾向にあります。
テーブル
テーブルもまた、プロレスの試合を盛り上げるために欠かせない凶器の一つです。
選手がテーブルの上に叩きつけられる、あるいはテーブルごと破壊するシーンは、プロレスの醍醐味と言えるでしょう。
特にテーブルの上にレスラーを寝かせてスプラッシュ攻撃をしたり、テーブルの上でパワーボムをしたりするのが代表的です。
木製のテーブルが使用されることが一般的ですが、中には強化された特殊なテーブルも存在します。
ラダー
主に跳び技で使用されるラダーは、試合に立体的な要素を加える重要な凶器です。
選手がラダーの上に登り、そこから相手に飛びかかる、あるいはラダーを凶器として使用する場面は、手に汗握る展開を生み出します。
ただ、安定性が悪く、落下のリスクもあるため、使用するには高度な技術が必要です。
竹刀
プロレスでよく使用される竹刀は、その独特な打撃音で観客を沸かせます。
竹刀で叩かれると、皮膚が赤く腫れ上がり、見た目にも痛々しいですが、最近は竹刀を使用したコミカルな演出も増えています。
往年のプロレスファンだとダンプ松本さんや北斗晶さんを連想する方が多いのではないでしょうか。
栓抜き
栓抜きは、主にデスマッチで使用される凶器です。
相手の額に突き刺し、流血をさせるために使用されます。
非常に危険な凶器であるため、デスマッチに慣れている団体でしか見られない凶器です。
ハサミ・フォーク
ハサミやフォークも、栓抜きと同様にデスマッチで使用されることの多い凶器です。
相手の皮膚を切り裂き、流血させるために使用されます。
こちらも非常に危険な凶器であるため、受け手を選ぶ凶器といえるでしょう。
有刺鉄線バット
有刺鉄線を巻き付けたバットは、見た目にも非常に危険な凶器です。
相手を殴打すると、有刺鉄線が皮膚に食い込み、激しい流血を伴います。
また、デスマッチの象徴的な凶器であり、通常の試合で使用されることは少ないです。
蛍光灯
デスマッチといえば蛍光灯という印象がある人が多いのではないでしょうか。
蛍光灯が割れる音と飛び散る破片を間近で体感できるのはプロレスだけといっても過言ではないです。
大日本プロレスやFREEDOMSといったデスマッチがメインの団体で蛍光灯を使用したデスマッチを見ることができるので、プロレスファンなら一度は生で見たい試合といえるでしょう。
チェーン
チェーンは、基本的に相手を拘束したり、殴打したりするために使用されます。
金属製で重いため、打撃力が高く、相手に大きなダメージを与えます。
特に首に巻き付けて絞首する際に使用することが多く、この技は非常に危険であることから、反則カウントが即座に数えられます。
また、チェーンは入場の際のパフォーマンスとして使用されることもあります。
例えば、ブルーザー・ブロディであれば入場の際にチェーンを振り回して場内を徘徊するパフォーマンスをしていました。
木槌
木槌は、主に相手の関節や身体に攻撃するために使用されます。
新日本プロレスの矢野通選手がヒール時代にレフェリーの目を盗んで行う反則攻撃の1つでした。
ギター
ギターは、主にエンターテイメント性の高い試合で使用されます。
具体的な使い方は、ギターを振りかぶって相手レスラーの頭部めがけて叩きます。
特に海外の試合で使用される機会が多い凶器で、破壊されたギターの破片が飛び散るシーンは、観客を盛り上げます。
プロレスで使用されている凶器は本物?
結論から言うと、プロレスで使用されている凶器は、すべてが本物というわけではありません。
レスラーの安全性を考慮して、模造品や加工されたものが使用されることもあります。
例えば、パイプ椅子は、金属製ではなく、軽量なプラスチック製のものを使用したり、テーブルは、簡単に壊れるように加工されていたりします。
一方で、デスマッチで使用される凶器はほとんどが本物と考えてよくて、本物のカミソリや画鋲などが使用されます。
プロレスの凶器で流血するのは本当?痛い?
プロレスの凶器攻撃による流血はすべてが本物で痛いものです。
その一方で、プロレスの流血の仕組みは少し特殊で、詳しくは以下の記事で解説しています。
あわせて読んでみてください。


なぜプロレスのリングの下に凶器が置いてある?
プロレスのリングの下に凶器が置いてある理由は、ある種試合の演出の1つであるためです。
大会開場前からリング下に凶器が置いてあるときもあれば、選手入場の際にリングの下に自前の凶器を忍ばせる時もあります。
凶器がリング下にあることで、選手はいつでもそれらを使用することができ、試合展開をガラッと変えます。
劣勢だったヒールレスラーが凶器攻撃をすることで、形勢逆転するケースは多々あります。
また、凶器攻撃はプロレスの試合ならではのシーンであり、観客に非日常の感覚を与える効果もあります。
まとめ:プロレスの凶器攻撃はプロレスならでは
今回の記事では「プロレスの凶器」について解説してきました。
プロレスでは試合の演出の1つとして凶器攻撃があります。
もちろん、相手レスラーを痛めつけるという目的もありますが、試合の行方を予想不可能にする効果や観客に非日常の感覚を与える効果もあります。
リング上で凶器攻撃を簡単にやってのけているように見えますが、これもまさにプロフェッショナルな技術が必要で、凶器攻撃をする側と受ける側でそれぞれ技術がないと成立しません。
だからこそ、もっとプロレスラーの頑丈さや技術の高さがフォーカスされるべきだと感じますね。
今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しいプロレスライフをお送りください。