プロレスのリングで繰り出される、あの強烈な一撃「ブレーンバスター」。
技が決まった瞬間のどよめきや衝撃に、「もっとこの技について知りたい!」と思っていませんか?
あの選手のブレーンバスターは特別に見えるけど、一体何が違うんだろう?
ブレーンバスターの歴史や種類、そして名手と呼ばれるレスラーたちの秘密を知れば、あなたのプロレス観戦はもっと深みを増すはずです。
今回の記事では、プロレスの基本技・ブレーンバスターについて解説していきます。
- ブレーンバスターとは
- ブレーンバスターの歴史・起源
- ブレーンバスターの種類
- ブレーンバスターの名手
- ブレーンバスターの関連技・派生技
本記事を読むことで、ブレーンバスターについて様々な角度から理解を深めることができるので、プロレス観戦がさらに楽しくなることでしょう。

それでは、記事の最後までどうぞ!
ブレーンバスターとは
ブレーンバスターは、プロレスにおいて相手を正面から抱え上げ、頭部を上にしてマットへ叩きつける技です。
相手を持ち上げる際のフォームや、マットに叩きつける角度など、レスラーや試合展開によって多様なバリエーションがあることから、基本技からフィニッシュホールドまで幅広く使われている技になります。
繰り出すには強靭な肉体とバランス感覚が求められ、プロレスラーの力量を示す技の一つと言えるでしょう。
ブレーンバスターの歴史や起源
ブレーンバスターの起源は、1950年代にデビューしたアメリカのプロレスラー、キラー・カール・コックスであるとされています。
彼はこの技を自身の得意技とし、アメリカ南部を中心に活躍しました。
また、コックスと激しい抗争を繰り広げたディック・マードックも、ブレーンバスターの名手として知られています。
彼らの活躍によって、ブレーンバスターはプロレス界に広まり、多くのレスラーが取り入れるようになりました。
日本プロレス界においても、黎明期から多くのレスラーがこの技を使用し、数々の名勝負を彩ってきました。
時代と共にフォームや入り方は変化しましたが、相手を抱え上げて落とすという基本概念は変わらず、プロレスの歴史と共に歩んできたクラシックな技と言えます。
ブレーンバスターの種類
ブレーンバスターの種類は大きく3つあります。
具体的には、以下の通り。
- 背中から落とす形
- 垂直落下式
- 雪崩式
それでは、詳しく見ていきます。
背中から落とす形
ブレーンバスターにおける基本の形になります。
レスリングでいう「がぶり」という形で相手を前かがみにさせて、相手の頭部を自分のわきの下に抱えこみ、もう片方の手で相手のタイツをもって後方に投げます。
そして、落とす際は背中から落とします。
垂直落下式
垂直落下式ブレーンバスターの場合は、後方に投げるまでは通常のブレーンバスターと同様です。
通常のブレーンバスターとは落とし方に違いがあり、垂直落下式ブレーンバスターの場合は名前の通り、リングと垂直になるように落とします。
つまり、相手の頭部から落とすわけです。
以下動画になります。
雪崩式
雪崩式ブレーンバスターは、落とし方や投げるフォームは通常のブレーンバスターと同じです。
雪崩式の場合は、ブレーンバスターをコーナーから行う技で、通常のブレーンバスターよりも高さが出せることから、相手に強烈なダメージが与えられます。
動画で見ていただくとその破壊力がわかることでしょう。
ブレーンバスターの代表的な使い手・名手は誰?
ここでは、ブレーンバスターの名手を3人紹介します。
獣神サンダーライガー
かつて新日本プロレスのリビングレジェンドと呼ばれ、国を問わずプロレス界に影響を与えた獣神サンダーライガーさんをブレーンバスターの名手の1人として選ばさせていただきました。
ライガーさんのブレーンバスターの特徴は、ほかの選手よりも落とすスピードが早く、特にフィニッシュホールドである垂直落下式ブレーンバスターはそれが顕著でした。
また、ブレーンバスターのバリエーションも多く、雪崩式垂直落下式ブレーンバスターという強烈な技もなんなく使いこなし、非常にプロレス技術も高い選手です。
過去にはジュニアヘビー級の体格ながら、ヘビー級の選手にも臆することなくこの技を放ち、試合の流れを変える場面も多く見られました。
プロレスファンでライガーさんがブレーンバスターの名手だと感じない人はおそらくいないと思いますね。
金丸義信
新日本プロレスで活躍している金丸義信選手もブレーンバスターの名手の1人です。
金丸選手と言えば、垂直落下式ブレーンバスターとタッチアウトの2つの印象が強いのではないでしょうか。
特にプロレスリング・ノア時代はこの2つの技でノアジュニアの一時代を築いたと言っても過言ではありません。
数多の強敵をなぎ倒してきたこの2つの技は、金丸選手の代名詞であり、ブレーンバスターの名手として印象付けたと言えます。
石井智宏
新日本プロレスとAEWで活躍する石井智宏選手は、この垂直落下式ブレーンバスターを武器に数々の強敵と名勝負を繰り広げてきました。
石井選手の垂直落下式ブレーンバスターは、落とす直前に右足を上げるのと滞空時間が長いのが特徴で、見てきた中で一番きれいなブレーンバスターを投げる選手だと感じています。
キャリアが浅い時期からずっと使い続けている技で、ブレーンバスターに対する強いこだわりもすごく感じますね。
ブレーンバスターの関連技・派生技
最後にブレーンバスターの関連技・派生技をまとめます。
- ブレーンバスターホールド
- 旋回式ブレーンバスター
- 滞空式ブレーンバスター
- ロコモーション式ブレーンバスター
- スリー・アミーゴス
- リバースブレーンバスター
- ジャックハマー
- ゴーフラッシャー
- ファルコンアロー
- フィッシャーマンズバスター
- フィッシャーマンズスープレックス
- 垂直落下式DDT
まとめ:ブレーンバスターはプロレスにおける代表的な投げ技の一つ
今回の記事では、「ブレーンバスター」に関してあらゆる角度から解説してきました。
ブレーンバスターは、プロレスにおける代表的な投げ技の一つであり、その豪快な見た目と威力で長年にわたりファンを魅了してきました。
キラー・カール・コックスを起源とし、様々なレスラーによって進化してきたこの技は、プロレスの歴史を語る上で欠かせない存在です。
これからブレーンバスターがどのように進化していくのか非常に楽しみです。
今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しいプロレスライフをお送りください。