プロレスを見ていて、あの脳天からマットに突き刺す衝撃的な光景に思わず息を呑んだことはありませんか?
そう、「パイルドライバー」という凄まじい技です。
「一体どうなってるの?」
「見ているだけで危険そう…」
あなたはそのような疑問をお持ちかもしれません。
今回の記事では、プロレスの基本技・パイルドライバーについて解説していきます。
- パイルドライバーとは
- パイルドライバーの歴史・起源
- パイルドライバーの代表的な使い手・名手
- パイルドライバーの関連技・派生技
本記事を読むことで、パイルドライバーについて様々な角度から理解を深めることができるので、プロレス観戦がさらに楽しくなることでしょう。
それでは、記事の最後までどうぞ
パイルドライバーとは
パイルドライバーはプロレスの基本技の1つで、数あるプロレス技の中でも特に破壊力と危険性を併せ持ちます。
基本的な形は、相手の頭部を自分の股の間に抱え込み、そのまま垂直に持ち上げて、尻餅をつくようにマットに相手の頭部から叩きつけるというもの。
まるで地面に杭(パイル)を打ち込むかのような衝撃を与えることから、この名がつきました。
日本語では「脳天杭打ち」とも呼ばれ、その危険性を端的に表しています。
この技の恐ろしさは、頸椎や脳に直接的なダメージを与える可能性が高い点にあります。
そのため、プロレスの試合で行われる際は、受け身の技術が非常に重要になり、高度な技術を持つレスラー同士の間でなければ安全に行うことは難しいとされています。
かつてはフィニッシュホールドとして多くのレスラーが使用しましたが、その危険性から一部の団体では禁止されるか、使用が厳しく制限されているケースも少なくありません。
パイルドライバーの歴史・起源
パイルドライバーという技がプロレスのリングに登場したのは、かなり古い時代に遡ります。
その正確な起源については諸説ありますが、ワイルド・ビルロンソンが発明したプロレス技と言われています。
当初は「脳天杭打ち」という名で呼ばれることが多かったこの技は、そのシンプルながらも強烈な見た目のインパクトから、瞬く間にプロレス界に広まっていきました。
特に、相手を逆さまに持ち上げてマットに落とすという動きは、当時のファンに大きな衝撃を与えたことでしょう。
しかし、パイルドライバーの普及とともにその危険性も広く認識されるようになりました。
アンドレ・ザ・ジャイアントがこの技で相手を負傷させてしまったという有名なエピソードも、その危険性を物語っています。
時代が進むにつれて、プロレス界全体の安全意識が高まり、パイルドライバーのような頸椎へのダメージが大きい技に対しては、禁止や制限といった措置が取られることが増えてきました。
しかし、歴史の中で多くの使い手によって改良やアレンジが加えられ、多様な派生技が生まれてきたのも事実です。
パイルドライバーの代表的な使い手・名手は誰?
ここでは、パイルドライバーの代表的な使い手・名手を紹介します。
鈴木みのる
「プロレス王」こと鈴木みのる選手は、ゴッチ式パイルドライバーの名手として有名ですね。
彼のゴッチ式は、相手の足の付け根に腕を回して固定するのが特徴です。これにより、相手は受け身が非常に取りにくくなり、技の説得力が増しています。
鈴木選手はこの技をフィニッシュホールドとして使い、キャリアの中で多くの強敵を沈めてきました。
彼の繰り出すゴッチ式パイルドライバーには、師匠であるカール・ゴッチから受け継いだ確かな技術と、鈴木みのるというレスラーが醸し出す威圧感がうかがえます。
パイルドライバーの名手と言っても異論はないことでしょう。
オカダ・カズチカ
「レインメーカー」として時代のトップを走り続けているオカダ・カズチカ選手も、パイルドライバーの使い手の一人として知られています。
彼が主に使うのは、相手を垂直に持ち上げてから落とすツームストン・パイルドライバーです。
オカダ選手の場合はここから自身の必殺技であるレインメーカーへと繋げ布石として使用しています。
彼のツームストンは非常にフォームが美しく、長身であることから相手を高く持ち上げるため見栄えも抜群です。
オカダ選手の試合において、ツームストン・パイルドライバーが炸裂すると、観客はフィニッシュへの期待感を一気に高めるのです。
また、オカダ選手はツームストン・パイルドライバーだけでなく、開脚式ツームストン・パイルドライバーや旋回式ツームストン・パイルドライバーを使うなど、様々なバリエーションのパイルドライバーを操ります。
このように、現代プロレスのパイルドライバー使い手として違わない活躍をはたしています。
マサ北宮
プロレスリング・ノアで活躍するマサ北宮選手も、パイルドライバーを自身の主要な技としています。
彼のパイルドライバーは非常に力強く、相手を一気に持ち上げて叩きつける迫力があります。
特に、彼の重厚なファイトスタイルと相まって、技の破壊力がより際立って見えますね。
北宮選手の場合、パイルドライバーは試合の流れを変える一撃として、あるいはフィニッシュへの重要な局面で繰り出されることが多い印象です。
彼が繰り出すたびに会場がどよめき、試合の流れも変わることが多くあります。
伝統あるパイルドライバーという技を、自身の個性と融合させて使いこなしているという意味で、マサ北宮選手も使い手と数えても申し分ないことでしょう。
パイルドライバーの関連技・派生技
ここでは、パイルドライバーの関連技・派生技をまとめています。
- ドリル・ア・ホール・パイルドライバー
- ゴッチ式パイルドライバー
- テーズ式パイルドライバー
- リバース・ツームストーン・パイルドライバー
- アジャ・ボム
- ダルマ式パイルドライバー
- クロスアーム・パイルドライバー
- ツームストーン・パイルドライバー
- ジャーマン・ツームストーン・パイルドライバー
- 旋回式ツームストーンパイルドライバー
- ゴッチ式ツームストーン・パイルドライバー
- 開脚式ツームストーン・パイルドライバー
- ハンマーロック・ツームストーン・パイルドライバー
- 両足抱え込み式ジャンピング・ツームストン・パイルドライバー
- リバース・インプラント
- リバース・パイルドライバー
- ファイヤーサンダー
- ドリラー
- ナイトライドEND
- SDA(スーパー・ドライブ・アサコ)
- SSD(スタイナー・スクリュー・ドライバー)
- ダブルアーム・パイルドライバー
- ショックアロー
- ハーフパッケージパイルドライバー
- ハイジャック・パイルドライバー
- カナディアン・デストロイヤー
- 男色ドライバー
- ゴッチ式男色ドライバー
- 男色デストロイヤー
まとめ:パイルドライバーはプロレスの基本技
今回の記事では、「パイルドライバー」に関してあらゆる角度から解説してきました。
プロレス技パイルドライバーは、相手を脳天からマットに突き刺す大技です。
その衝撃から危険性が高く、団体によっては禁止されることも。
しかし、長い歴史の中で多くの名手・使い手によって受け継がれ、ツームストンなどの多彩な派生技も生まれました。
次回のプロレス観戦では、ぜひこの技に注目してみてください。
今回の記事はここまでにしたいと思います。
楽しいプロレスライフをお送りください。